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絵画オークションに関する基礎知識

絵画を売却する手段として注目されるのが「オークション」です。本記事では、オークションの仕組みや種類、初心者向けの出品方法までを網羅的に解説します。

絵画オークションの仕組みと種類

オークションの基本的な流れ

出品から取引完了までの一連のプロセスが、オークション会社の仲介によって、安全かつ透明性を維持した状態で進行します。

まず出品者がオークション会社へ作品を預け、開催日までに査定・カタログ作成・下見会などを準備。入札は会場またはオンラインで実施され、最高額を提示した参加者が落札者となります。落札後、出品者には所定の手数料を差し引いた金額が支払われます。

種類と主催者の違い

絵画オークションは形式や主催者によって分類され、参加者や運用方法に違いがあります。代表的な形式は以下の通りです。

会場型
(ライブオークション)
競売人が登壇し、参加者がその場で入札する伝統的な形式です。臨場感と透明性が魅力で、サザビーズやクリスティーズなどの大手も採用しています。
業者型
(業者間オークション)
美術商など専門業者のみが参加できるクローズドな取引市場です。日本では「交換会」とも呼ばれ、手数料が低く早期の現金化に向いています。
ネット型
(オンライン
オークション)
インターネット上で完結する形式で、個人でも出品しやすい点が特徴です。リアルタイム型と期間入札型があります。

それぞれに向き不向きがあるため、出品作品や目的に応じて適切な形式を選ぶことが重要です。

絵画オークションのメリットと
デメリット

メリット

需要に応じて高値で
売れる可能性がある

オークションでは複数の購入希望者が競り合うため、人気作家や希少性の高い作品は価格が上がりやすい傾向にあります。思いがけず高額で落札されるケースも少なくありません。

取引の安全性と透明性が高い

出品から落札、決済までをオークション会社が一括で管理するため、個人売買と比べてトラブルのリスクが低く、安心して取引を進められます。プロの管理下で取引が行われるため、手続き面でも信頼性が高いのが特徴です。

デメリット

落札されない・トラブルのリスクがある

オークションでは必ずしも買い手がつくとは限らず、落札者が現れない場合は「流札」となります。また、落札後に支払いの遅延や未払いといったトラブルが発生する可能性も。安心して出品するためにはオークション業者選びが大切です。

絵画を売るならどこがいい?
3つの買取方法を調査

「絵画を売る」といっても、買取業者やオークションなど方法はさまざま。本サイトでは、オークション・買取業者・ネットオークションの買取・売却方法の違いと、おすすめの3社を紹介しています。

「どの方法が自分に合っているか知りたい」という方は、ぜひご自身の状況や作品に合わせて検討してみてください。

初心者向け・絵画オークション
出品ガイド

出品の流れと準備

絵画をオークションに出品する際の一般的な流れは、次のとおりです。

  1. 問い合わせ・査定依頼
    オークション会社に連絡し、作品情報や写真を提出。専門スタッフが評価を行い、予想落札価格が提示されます。
  2. 出品契約の締結
    査定内容に納得できれば、出品契約を結びます。出品手数料や諸費用の条件を確認しておきましょう。
  3. 作品の搬入
    指定された方法で作品をオークション会社に搬入します。梱包や送料は自己負担となる場合が多いです。
  4. カタログ掲載・下見会
    開催前には作品がカタログや公式サイトに掲載され、下見会などで入札者に公開されます。
  5. オークション開催・落札後の精算
    作品が落札された場合、手数料などを差し引いた金額が出品者に支払われます。

出品代行サービスを活用する

オークションの手続きに不安がある場合は、出品代行サービスを利用するのもおすすめです。代行業者が価格設定や書類の手続き、出品管理までを代わりに行ってくれるため、初めてでも安心して参加できます。

また、業者専用のオークションのように個人では参加できない形式でも、代行業者を通せば出品できる場合があります。

市場動向をチェックしておく

出品前には、市場の動きや取引実績を確認しておきましょう。オークション会社の過去の落札結果や、同じ作家・似たテーマの作品の価格を調べることで、適切な価格帯を把握し、売却のタイミングを見極めやすくなります

オークションにかかる
手数料と費用

主な費用の種類

絵画オークションに出品する際には、いくつかの費用が発生します。代表的なものは以下の通りです。

また、作品の搬入・搬出にかかる送料も原則出品者負担です。落札されなかった場合でも、カタログ掲載料などの実費が請求されることがあります。

手数料体系だけでなく、「落札不成立時のコスト」も事前に確認しておくことが重要です。

実際に差し引かれる金額イメージ

たとえば、ある絵画が30万円で落札された場合を想定しましょう。ここでは落札手数料を10%、出品手数料を1万円と仮定します。

このほか、カタログ掲載料や鑑定費用、返送料などが追加でかかる場合もあります。一方で、高額落札や会員特典による手数料割引があれば、受取額が増えることもあるので、出品前に詳細を確認しておくと安心です。

ネットオークションの
よくあるトラブルと対策

よくあるトラブル

ネットオークションは利便性が高い一方で、トラブルも発生しやすい取引形態です。特に問題になりやすいのは、偽物(贋作)の出品、商品のすり替え、落札者による未払いの3点です。

贋作に関しては、真作と称して販売される偽物が出回るケースがあり、真贋確認がされないまま取引が成立してしまうリスクがあります。

また、落札後に「届いたものが違う」と虚偽の申し出をし、返送時に別物へすり替えられるといった悪質なケースも確認されています。さらに、個人間取引では落札後に連絡が取れない、または支払いが一切されないなどのトラブルも少なくありません。

安心して使える
ネットオークションとは

信頼できるプラットフォームを選ぶ

トラブルを避けるためには、実績のある信頼性の高いプラットフォームを利用することが有効です。たとえば、Yahoo!オークションのような大手サービスでは、匿名配送や代金支払い管理システム、補償制度が整備されており、安全性が比較的高く保たれています。

安全に取引するための工夫

口コミ評価や過去の取引履歴が確認できる機能を備えたサービスは、相手の信頼性を判断する材料になります。出品時には「真作保証あり」や「返品不可」など、トラブルを回避する文言を明記することも有効です。

とくに初心者は、出品から取引完了までを一括でサポートする代行サービスを活用することで、リスクを最小限に抑えられます。

主な絵画オークション
サービスの紹介

国内大手オークション会社

日本国内には、信頼性と実績を兼ね備えた大手オークション会社が複数存在します。代表格は「毎日オークション」と「SBIアートオークション」です。

※日本の主要アートオークション会社の市場シェア(価額ベース/2023年)の上位2社 参照元【PDF】:文化庁公式HP・The Japanese Art Market 2024(19P)(https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunka_gyosei/artecosystem/pdf/94149601_01.pdf)

毎日オークション

1973年創業の老舗オークション会社で、年間45回のオークション開催(絵画以外のジャンルも含む)を誇ります。日本画・洋画・現代アートから骨董、宝飾品まで幅広く取り扱い、長年の実績と高い落札率で厚い信頼を得ています。

※参照元【PDF】:文化庁公式HP・The Japanese Art Market 2024(19P)(https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunka_gyosei/artecosystem/pdf/94149601_01.pdf)

SBIアートオークション

2011年にSBIグループの一員として設立。現代アートを中心に写真や工芸なども取り扱い、国内外のコレクターから注目されています。海外からの入札も多く、国際的な取引実績を持つのが特徴です。オンラインやライブ形式のオークションを展開し、透明性と利便性を両立したサービスを提供しています。

個人向けネットオークション

数万円程度の絵画や無名作家の作品などを気軽に売却したい場合には、Yahoo!オークションといったネットオークションサービスが適しています。

出品から入札、取引までをオンライン上で完結できるうえ、送料や手数料も比較的抑えられています。たとえばYahoo!オークションでは出品料無料・落札時に手数料が発生するシンプルな仕組みで、絵画カテゴリも充実しています。

ただし真贋保証や専門査定はないため、高額作品の売却には不向き。あくまで「市場に出す前のテスト」や「気軽な取引」の選択肢として活用するのが賢明です。

オークションと絵画買取の
どちらを選ぶべき?

即金性を重視するなら「買取」

絵画をすぐに現金化したい場合は、買取が向いています。手続きが早く確実に売却できますが、業者が再販を前提として査定するため、オークションより価格が抑えめに提示される場合もあります。

高値売却を狙うなら「オークション」

需要によって価格が上昇する競売形式のため、人気作家や希少作品では高額落札の可能性もあります。ただし、落札されなければ売却できず、手続きに時間がかかる点は注意が必要です。

目的に合わせて選ぶのがポイント

すぐに現金が必要なら「買取」、高値を狙いたいなら「オークション」。作品のジャンルや売却時期に合わせて選ぶことで、納得のいく取引がしやすくなります。